石灰石は、製鉄用をはじめとし非常に多くの産業と環境汚染防止などに利用され、私達の日常生活にも密接な関係を持っておりますが、日本では長期的に自給自足できる唯一の天然資源として貴重な原料であります。
塊状石灰石の焼成には、主に熱効率の高いシャフトキルンが使用されますが、それでは焼成のできないアンダーサイズの石灰石は、その歩留まり向上を図るために、熱効率が低いにもかかわらずロータリーキルンを使用して焼成されておりました。
1975年に設立された弊社においては、アンダーサイズの石灰石をシャフトキルン並みの熱エネルギー量で焼成できれば本邦資源の効果的な活用に貢献できるであろうと考え、日夜開発の努力を尽くしまして、炉床回転式のシャフト炉である「チサキ石灰炉」を完成し、第1号機を北海道訓子府石灰工業株式会社殿に建設致しました。
予想通りの好成績が得られたことから各方面からの要望があり、現在までの総建設数は硬焼シャフト炉を含め約90基にも及んでおります。
一方1989年には,東京大学名誉教授國井大蔵先生を技術顧問にお迎えして、再熱式ロータリーキルンや外熱式ロータリーキルン等の研究開発をしております。
今後更に環境にやさしい、グローバルな企業を目指して頑張って行きますので、何卒皆様のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。
代表取締役 酒井 昌弘
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